「エミリア、君をパーティから追放する」 いつものように朝食を食べている時、パーティのリーダーであるパルームが静かに言った。 「……つい、ほう?」 私は言葉の意味が理解できず、ぽかんと口を開けて聞き返した。 パルームは溜息を吐いて、呆れた様子で理由の説明を始めた。
この研究会が「リレー小説ツールとして使えそう」という意見を受けたので書きました! どんどん続きを提案しちゃってください! 設定 ・舞台:異世界 ・主人公:エミリア(女) ・勇者:パルーム(男)
「君はヒーラー、つまり我々を回復することが仕事だな」 「ええ、私もそのつもりよ」 「だが、我々はこれまで一度も傷を負ったことがない。つまり、ヒーラーは不要ということだ」 「はぁ!?」 私は思わず声を荒げていた。 一度も傷を負ったことがない? 何を言っているのやら。 いつも、傷を負ったそばからすぐにヒールを掛けているのに。 「そもそも君は本当にヒーラーなのか? 回復魔法の詠唱を聞いたことがないぞ」 それは無詠唱だからなんだけど……。
・典型的な「縁の下の力持ちを追放した結果、パーティが崩壊する」パターンです。 ・追放側(パルーム)の愚かさ、横暴さを読者にどれだけアピールできるかがポイントになりますので、次のシーンでは「主人公(エミリア)が反論しようとするが、追放側(パルーム)は聞く耳を持たない」とするのが手堅いかと思います。
「詠唱は無詠唱だし、あれは回復魔法じゃなくて時空魔法だって言ってるでしょう!」 「ふざけるな。そんなもの聞いたことが無い」 私が使っているのは時空魔法。 彼らが怪我を負う度、時間を戻してそれを回避していたのだ。 この説明は既に百回以上している。 まあ何度かリセットした分も含まれてるから記憶が無いのは分かるけど、リセットしてない分も沢山ある。 「確かに時空魔法は珍しいよ。でも冷静に考えて。これまで無傷なんておかしいと思わない?」 「思わない。なぜなら、我々は強いからだ」 こいつ……っ! 私がどれだけ苦労して、無傷にしてると思って……っ! 理由は分かるよ? だって記憶が残らないから。 でも、こんな態度……ああもう! ムカムカする! 「そんなに言うなら出てってやるわよ!」 「待て」
・回復じゃなくて時間を戻していたという変化です。 ・次は、追放側(パルーム)に「ざまぁ」したくなる展開を示すと良いと思います