「エミリア、君をパーティから追放する」 いつものように朝食を食べている時、パーティのリーダーであるパルームが静かに言った。 「……つい、ほう?」 私は言葉の意味が理解できず、ぽかんと口を開けて聞き返した。 パルームは溜息を吐いて、呆れた様子で理由の説明を始めた。
この研究会が「リレー小説ツールとして使えそう」という意見を受けたので書きました! どんどん続きを提案しちゃってください! 設定 ・舞台:異世界 ・主人公:エミリア(女) ・勇者:パルーム(男)
「我がパーティには、支援魔法しか使えない役立たずは要らないと言っているんだ。 おまえ抜きでも、このパーティはもう十分にやっていける」 「そんな、私の力はもう必要ないと言うのですか!?」 任命されたばかりのこの勇者パーティは実力不足だ。 戦いは日々、激化していた。 聖女である私の支援魔と治癒魔法が無ければ、この先の戦いで全滅は免れないだろう。 私の必死の説得に、勇者は――
・追放理由を喋らせること ・主人公が居なくなったら、パーティが崩壊することを明示しておくこと
「ああそうだ、必要ない」 彼はあっさりと断言して、パンと手を叩いた。 「紹介するよ。この国の聖女、レインだ」 私は気配を感じて振り返る。 そこには、修道服を着た美しい少女が立っていた。 「勇者パーティの魔法使いには、聖女こそが相応しい。分かるかエミリア。それは君じゃない」 ……この眼、本気だ。本気で言ってる。 愕然とする私の横を通り抜けて、レインと呼ばれた少女がパルームの隣に立ち、会釈をした。 一見すると上品だが、その顔に浮かべている表情からは品性の欠片も感じられない。 「み、皆も何か言ってよ! これまで一緒に戦った仲間じゃないか!」
・女好きの勇者が自分に惚れないエミリアを追い出したパターンで想定してます。 ・次は仲間が勇者に同調するか、意外や意外、エミリアに付くかの二択が考えられると思います